契約にはさまざまな種類がありますが、その中でも「要物契約(ようぶつけいやく)」は、法律や金融の分野でよく登場する専門用語です。 一見むずかしそうに聞こえますが、日常生活にも身近な例がある契約形式です。本記事では、要物契約の意味や具体例、保険との関係についてわかりやすく解説します。 要物契約とは? 「要物契約」とは、当事者の意思表示の合致に加えて、目的物の引き渡しなど実際の給付が行われてはじめて成立する契約のことをいいます。 通常の契約(諾成契約)は、当事者の「合意」だけで成立しますが、要物契約はそれだけでは成立せず、「物の引き渡し」などの現実的な行為が必要です。 要物契約の具体例 要物契約の典型例には、次のようなものがあります。 消費貸借契約(お金の貸し借り)友人から「1万円貸して」と頼み、相手が「いいよ」と言っても、その場でお金を渡されなければ契約は成立しません。実際にお金を受け取ってはじめて契約が成立する、これが要物契約です。…