TVLとは
TVLとは「Total Value Locked(トータル・バリュー・ロックド)」の略で、DeFiプロトコルにロック(預け入れ)されている暗号資産の総価値を表します。
TVLに含まれる主な資産は次の通りです。
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ステーキングされている資産
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レンディング(貸出)に使われている資産
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流動性プールに提供された資産
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担保としてロックされている資産
これらの資産を合計した金額がTVLとして表示されます。
TVLの具体例
TVLは以下のように計算されます。
例えば、あるDeFiプロトコルに次のような資金が預けられているとします。
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ユーザーA:1,000ドル
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ユーザーB:1,000ドル
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ユーザーC:1,000ドル
この場合、プロトコルのTVLは次のようになります。
TVL = 3,000ドルさらに多くのユーザーが資産を預ければ、TVLは増加します。
つまりTVLは「そのプロトコルにどれだけ資金がロックされているか」を示す指標です。
TVLの計算方法
TVLは次のステップで計算されます。
1. ロックされた資産を集計
DeFiプロトコルに預けられているすべての資産を集計します。
例
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ETH
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USDC
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DAI
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各種トークン
2. 資産価値を統一
それぞれの資産価格を米ドルなどの共通通貨に換算します。
3. 合計金額を算出
すべての資産価値を合計したものがTVLです。
TVLデータを確認できるサイト
DeFi市場では、TVLを追跡するデータサイトが広く利用されています。
代表的なサービスとしては次のようなものがあります。
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DeFiLlama
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DappRadar
これらのサイトでは、以下のような情報を確認できます。
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プロトコルごとのTVL
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ブロックチェーン別のTVL
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DeFi市場全体の資金規模
TVLがDeFiで重要視される理由
TVLは、DeFiプロジェクトの規模や健全性を判断する際に重要な指標です。
1. プロトコルの人気を測れる
TVLが高いほど、そのプロトコルを利用しているユーザーや資金が多いと考えられます。
2. 流動性の指標になる
TVLが大きいプロトコルは流動性が高い傾向があります。
流動性が高いと、
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取引スリッページが少ない
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借入や貸出がスムーズ
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市場が安定しやすい
といったメリットがあります。
3. エコシステムの成長を把握できる
ブロックチェーン全体のTVLを確認することで、そのエコシステムの成長度を測ることができます。
例えば、以下のようなブロックチェーンではTVLが重要な指標として使われています。
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Ethereum
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BNB Chain
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Avalanche
TVLを見るときの注意点
TVLは便利な指標ですが、これだけでプロジェクトの価値を判断するのは危険です。
価格変動の影響
暗号資産の価格が上昇すると、TVLも自動的に増加します。
必ずしもユーザー数が増えているとは限りません。
資金の移動
DeFiでは資金が頻繁に移動します。
そのためTVLは短期間で大きく変動することがあります。
プロジェクトの安全性とは別問題
TVLが高くても、スマートコントラクトの脆弱性や運営リスクが存在する可能性があります。
そのため、以下のような要素も併せて確認することが重要です。
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セキュリティ監査
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開発チーム
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プロジェクトの実績
まとめ
TVL(Total Value Locked)は、DeFiプロトコルにロックされている資産の総額を示す重要な指標です。
ポイントをまとめると次の通りです。
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TVLはDeFiプロトコルに預けられた資産の総額
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流動性や人気を測る指標として使われる
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ブロックチェーン全体の成長を把握できる
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ただしTVLだけでプロジェクトを評価するのは危険
DeFi市場では、TVLは最もよく使われる指標の一つです。
プロジェクトを分析する際には、TVLの変化をチェックしながら、他のデータと組み合わせて総合的に判断することが重要になります。
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