クレジットカードの中には、「リボルビングカード」と呼ばれる特殊な支払い方式を採用したカードがあります。
「リボ払いができるカードとは違うの?」「毎月の支払いはどう決まる?」と疑問を持つ人も多いでしょう。
本記事では、クレジット分野の専門家として、リボルビングカードの意味・特徴・メリットとリスクをわかりやすく解説します。
これからカード選びをする人、支払い管理を上手にしたい人に役立つ内容です。
▼ リボルビングカードとは?基本の定義
リボルビングカード(Revolving Card)とは、「リボ払い専用のクレジットカード」のこと。
分割払いの一種ですが、次のような特徴があります。
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毎月の支払額が一定になる(元利定額方式)
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利用残高がある限り毎月支払いが続く
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通常の1回払いや2回払いはできない(リボ専用)
いわゆる「リボ払い機能のあるカード」ではなく、最初から支払い方法がリボ払いに限定されているカードを指します。
▼ リボルビングカードの仕組みをわかりやすく解説
リボルビングカードの支払いは、次の2つで構成されます。
◎ ① 毎月の固定払い(元金+手数料)
毎月、契約で決められた一定額を支払います。
支払額には、
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利用した金額(元金)
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リボ払いの手数料(利息)
が含まれます。
◎ ② 残高がある限り支払いが続く
利用残高が減らないと支払いが延びていきます。
例)毎月1万円の支払い設定
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5万円利用 → 最短5ヶ月
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20万円利用 → 最短20ヶ月
使えば使うほど支払いが長期化し、結果として手数料も増える点が特徴です。
▼ リボルビングカードのメリット
「危ない」というイメージを持たれがちなリボ払いですが、正しく使えばメリットもあります。
◎ ① 支払いが毎月一定で家計管理しやすい
支払額が一定のため、
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収支の見通しが立てやすい
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急な出費でも毎月の支払いが大きく変わらない
という利点があります。
◎ ② 突然大きな出費があっても安心
リボ払い専用なので、大きな買い物をしても翌月の負担が急増することはありません。
◎ ③ 手元のお金を残しながら買い物ができる
現金を持っていなくても必要な物が買えるという点では、計画的に使うことで資金繰りの調整に役立つ場面もあります。
▼ 注意点:リボルビングカードで一番気をつけるべきこと
リボルビングカードには便利さもありますが、適切に管理しないと負担が大きくなりやすいのが最大の注意点です。
● 手数料(利息)が高くなりやすい
リボ払いは年利約15%前後が一般的。
支払いが長期化すると手数料が膨らみ、総返済額が大きくなります。
● 利用残高の把握が難しい
毎月の支払額が一定のため、
「実は残高が減っていない」
「いつの間にか利用額が増えていた」
などのトラブルが多いです。
● 支払期間が長期化することが多い
設定した毎月の支払額が少ないと、返済スピードが遅くなります。
その結果、完済までに数年かかるケースも珍しくありません。
▼ 実際の利用シーン:使うべき?やめるべき?
● ◎ 使う場面
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収支が安定していて、毎月の支払額を管理できる人
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大きな一括払いが難しく、分割管理したい人
● × 避けたほうがよい場面
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支出管理が苦手な人
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残高や支払期間を把握するのが難しい人
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手数料をできるだけ抑えたい人
“利息が高い”という特性上、基本的には 計画的に利用できる人向けのカード といえます。
▼ まとめ:リボルビングカードは「特徴を正しく理解して使うこと」が大切
リボルビングカードとは、毎月の支払額が一定になるリボ払い専用カードのこと。
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支払いが一定で管理しやすい
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手元資金を残しながら購入できる
といったメリットがある一方で、
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手数料が高くなりやすい
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支払いが長期化する
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残高管理が難しい
というデメリットもあります。
結論:使うなら必ず「残高の確認」と「早期完済」を意識すること。
リボ支払額を増やす or まとめて返済することで負担を大きく減らせます。
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