日本のお金には、人物の肖像画だけでなく、動物の絵もよく使われています。
実は、こうした動物たちには「親しみやすさ」を出すだけでなく、紙幣の価値や意味を強調する役割もあるんです。今回は、日本のお札に登場した動物たちの歴史と面白いエピソードを紹介します。
明治時代に登場した動物たち「ゲルマン紙幣」
1872年(明治5年)、日本は「政府紙幣」と呼ばれる紙幣を発行しました。
当時、日本の印刷技術は十分でなかったため、ドイツに印刷を依頼。このため「ゲルマン紙幣」と呼ばれています。この紙幣には、想像上の動物から現実の動物まで、さまざまな生き物が描かれていました。
- 鳳凰や龍:縁起物として
- 孔雀:2羽
- 千鳥:24羽
- トンボ:6匹
- 二枚貝:14枚
こんなにたくさんの生き物が紙幣に描かれるのは珍しいことでした。
当時の人々にとって、紙幣はただのお金ではなく、美しい絵を見る楽しみもあったのです。
イノシシやネズミが愛された理由
1885年に初めて発行された日本銀行券「大黒札」では、大黒天の足元にネズミの絵が描かれています。
ネズミは「商売繁盛」の象徴として親しまれました。
さらに、1890年の「改造十円券」や1899年の「甲十円券」にはイノシシが登場。
「表猪(おもていのしし)」「裏猪(うらいのしし)」という呼び名で人々に愛されました。
なぜイノシシだったのでしょうか?実は平安時代の伝説に由来しています。
和気清麻呂という人物が、皇位継承を狙った弓削道鏡の企みを阻止した際、300匹のイノシシが現れて清麻呂を守ったと言われています。
この伝説から、清麻呂の肖像とともにイノシシの絵が紙幣に使われたのです。
現代のお札に登場する動物たち
現在の日本のお札には、以下の8種類の動物が登場しています:
- ネズミ
- イノシシ
- 馬
- ニワトリ
- 鳩
- ライオン
- キジ
- 鶴
それぞれが文化や伝説、縁起にまつわる意味を持ち、紙幣に彩りを添えています。
まとめ
日本のお札に描かれた動物たちは、ただの装飾ではありません。
歴史や伝説、文化的な意味を背景に、親しみやすさや縁起を象徴しています。
次に紙幣を見るときは、肖像画だけでなく、小さな動物たちにも目を向けてみると、思わず「へぇ!」と言いたくなる発見があるかもしれません。
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