株式市場が下落するときに利益を狙える金融商品として注目されているのがインバース型上場投資信託(インバースETF)です。
「日経平均が下がりそう」「相場が不安定で上昇を狙いにくい」そんな局面で名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、FX(外国為替証拠金取引)で5年以上の実務・取引経験を持つ立場から、
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インバース型上場投資信託の仕組み
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レバレッジ型ETFとの違い
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具体的な値動きのイメージ
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FXと比較したメリット・注意点
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初心者が知っておくべきリスク
を、投資初心者にもわかりやすく解説します。
インバース型上場投資信託(インバースETF)とは?
インバース(Inverse)とは、「逆の」「反対の」という意味です。
インバース型上場投資信託とは、特定の株価指数などが下落したときに価格が上昇することを目指すETFのことを指します。
ETF(上場投資信託)は、株式と同じように証券取引所で売買できる投資信託で、日経平均株価やTOPIXなど、特定の指数への連動を目標に運用されます。
インバース型ETFは、
👉 「原指標の日々の騰落率 × マイナス○倍」
になるよう計算された指数への連動を目指す点が最大の特徴です。
インバース型ETFの代表例:日経平均ダブルインバース
よく知られているのが、
日経平均ダブルインバース・インデックス
に連動するインバース型上場投資信託です。
値動きのイメージ
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日経平均株価が 1%下落
→ ダブルインバースは 約2%上昇 -
日経平均株価が 1%上昇
→ ダブルインバースは 約2%下落
このように、株価が下がるほど大きな利益を狙える設計になっています。
FXでいうと、「株価指数を対象にした売りポジションを、レバレッジをかけて持っている」感覚に近いと考えると理解しやすいでしょう。
インバース型ETFはなぜ短期売買向きなのか?
インバース型上場投資信託は、先物取引やオプション取引などのデリバティブを活用して運用されています。
そのため、
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日々の値動きに連動する設計
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保有期間が長くなるほど、指数とのズレ(乖離)が生じやすい
という特徴があります。
FX経験者の視点での注意点
FXでも、
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高レバレッジでの長期保有
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トレンドと逆方向のポジション放置
はリスクが高いですよね。
インバース型ETFも同様に、
👉 中長期の「放置投資」には向かず、短期的な相場予測に基づく売買向き
の商品です。
レバレッジ型上場投資信託との違い
インバース型ETFと対になる存在が、レバレッジ型上場投資信託です。
| 種類 | 連動する値動き |
|---|---|
| インバース型ETF | 指数の逆方向 |
| レバレッジ型ETF | 指数の同方向(+○倍) |
たとえば、
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日経平均レバレッジETF → 上昇局面で利益を狙う
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日経平均インバースETF → 下落局面で利益を狙う
FXでいう「買い」と「売り」の違いに近い考え方ですね。
FXとインバース型ETFの違いを比較
FXに慣れている方がインバース型ETFを検討する際、以下の違いは重要です。
インバース型ETFの特徴
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株式口座で取引できる
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追証(追加証拠金)が原則不要
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最大損失は投資額まで
FXの特徴
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高いレバレッジが可能
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為替相場は24時間取引
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ロスカットや証拠金管理が必須
「FXほどの値動きの速さや証拠金管理は避けたいが、下落相場で利益を狙いたい」という方には、インバース型ETFが選択肢になるケースもあります。
インバース型上場投資信託のリスクと注意点
初心者の方に特に伝えたい注意点があります。
① 長期保有リスク
日々の騰落率に連動するため、
相場が上下を繰り返すと価格が徐々に下がることがあります。
② 倍率が高いほど値動きも激しい
ダブルインバースなどは、利益も損失も大きくなりやすく、
FXの高レバレッジ取引と同様の慎重さが必要です。
③ 「下がれば必ず儲かる」わけではない
短期的な値動きを前提に設計されているため、
相場観が外れると想定以上の損失になることもあります。
まとめ:インバース型ETFは「相場下落を読む力」が重要
インバース型上場投資信託は、
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株価指数の下落局面で利益を狙える
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FXに近い発想で使える
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ただし短期売買向きでリスク管理が必須
という特徴を持つ金融商品です。
FXでもETFでも共通して言えるのは、
「仕組みを理解せずに取引しないこと」が何より大切だという点です。
これから投資を始める方や、FXと株式投資を比較検討している方は、
それぞれの特徴とリスクを正しく理解したうえで、自分に合った取引スタイルを選びましょう。
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