チャージバック(ちゃーじばっく)は、クレジットカードの不正利用などが発生した際に、カード会社が売上を取り消す仕組みです。
ネットショップでは売上金が戻らず、損失が発生するリスクがあります。
EC事業者にとって重要なテーマのため、仕組みを正しく理解しておくことが欠かせません。
チャージバックとは?基本の仕組みを簡単に解説
チャージバックとは、カード利用者が「身に覚えがない支払い」として異議を申し立てた場合、カード会社が調査のうえ売上処理を取り消す制度です。
オンライン決済が普及するにつれ、不正利用やなりすまし被害に伴うチャージバックは増加傾向にあります。
チャージバックが発生すると、該当注文の売上金は取り消され、店舗側が損失を負担することになります。
チャージバックが発生する主な原因
1. 不正利用(なりすまし)
盗まれたカード情報を使って注文が行われたケースです。
ECで最も多いチャージバック理由です。
2. 利用者の「身に覚えがない」申告
家族利用や記憶違いが原因でも、持ち主が異議申し立てをするとチャージバックになる場合があります。
3. 決済時の手続き不備
決済情報に不備がある、カード所有者本人確認が不足しているなどのケースです。
チャージバックが発生すると何が起きる?
・売上金が取り消される(店舗の損失)
・商品を発送済みでも、返送されない場合が多い
・決済代行会社からの審査が厳しくなる場合がある
とくにネットショップでは「商品も売上も失う」ケースが多く、ダメージが大きいため注意が必要です。
EC事業者が取るべきチャージバック対策
1. 3Dセキュア(本人認証)を導入する
パスワード・SMSコード認証により不正利用を大きく減らせます。
2. 不正検知システムの活用
IPアドレス・注文頻度・配送先などから不正購入を自動検知できます。
3. 高額注文・初回注文は目視確認
配送先や注文内容に不自然な点がないかチェックしましょう。
4. 追跡可能な配送方法を使う
配送履歴はチャージバック調査の資料として有効です。
5. 利用明細にわかりやすい請求名義を設定
利用者が「何の支払いか覚えていない」という誤申告を防げます。
チャージバックを減らすために重要なこと
チャージバックは完全に防ぐことは難しいですが、
・本人認証
・不正検知
・請求名の改善
・運用ルールの整備
などを組み合わせることで、発生率を大きく下げることができます。
EC事業者にとっては利益を守るための必須対策といえます。
まとめ
チャージバックとは、カード会社が売上を取り消す仕組みで、ネットショップにとって大きなリスクです。
不正利用対策や本人認証の強化を行うことで、発生を減らし、安心してオンライン決済を運用できます。
ECサイト運営者は早めの対策を進めることが、売上と信用を守るために非常に重要です。
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