投資信託の説明を読むと、よく出てくる言葉が「ベンチマーク」です。
ベンチマークとは、投資信託の運用成果を評価するための「目標となる基準」のことを指します。
例えば、ランナーがマラソンで「目標タイム」を設定するように、投資信託もどれくらいの成績を目指すのかを示す指標を持っているのです。
ベンチマークの基本的な意味
ベンチマークとは、投資信託を運用する際の成績のものさしです。
運用会社は、このベンチマークと自分たちの運用実績を比べることで、投資成果が良かったのかどうかを判断します。
-
ベンチマークを上回れば「目標以上の成績」
-
ベンチマークを下回れば「目標未達成」
というように、投資信託の評価に欠かせない役割を持っています。
よく使われるベンチマークの例
投資対象によって、使われるベンチマークは異なります。
国内株式型ファンドの場合
-
TOPIX(東証株価指数)
東京証券取引所に上場するすべての株式の値動きを反映する指標。 -
日経平均株価
日本を代表する225銘柄の平均株価を表す指数。 -
JPX日経400
質の高い企業400社を基準にした株価指数。
海外株式型ファンドの場合
-
MSCIコクサイ指数
日本を除く先進国の株式市場を対象とした指数。 -
S&P500
米国を代表する500銘柄の株価指数。
このように、投資信託がどの市場を対象にしているかによって、採用されるベンチマークは変わります。
なぜベンチマークが重要なのか?
ベンチマークがあることで、投資家は以下のような判断がしやすくなります。
-
ファンドの実力を測れる
例えば、日経平均が+5%のとき、同じ市場を対象とする投資信託が+8%なら「市場平均を上回る運用ができた」とわかります。 -
投資方針が理解しやすい
ベンチマークが示されていれば、その投資信託がどんな市場に投資しているのかイメージしやすくなります。 -
他の投資信託と比較できる
同じベンチマークを使っているファンド同士なら、どちらの運用が優れているか比較できます。
まとめ
-
ベンチマークとは、投資信託の運用成績を測るための基準
-
投資対象に応じて、TOPIX・日経平均・S&P500などが使われる
-
投資家は、ベンチマークと実績を比べることで、ファンドの良し悪しを判断できる
投資信託を選ぶときは、どのベンチマークを基準にしているのかを確認することが大切です。そうすることで、自分の投資目的に合った商品を選びやすくなります。
さらに参照してください: