交通事故に遭ったとき、「交通事故証明書が必要です」と言われた経験はありませんか?
保険請求や示談交渉に欠かせないこの書類、いざという時に備えて仕組みや取得方法を理解しておきましょう。
✅ 交通事故証明書とは?【読み方:こうつうじこしょうめいしょ】
交通事故証明書とは、交通事故が発生した日時や場所、関係者の氏名・車両番号など、事故の事実を公的に証明する書類のことです。
この証明書は、警察に届け出があった事故に限って発行されるもので、保険会社への提出や損害賠償の根拠資料として広く使われます。
📋 記載される主な内容
交通事故証明書には、次のような情報が記載されています:
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事故の発生日時・場所
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当事者の氏名・年齢・住所
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関与した車両の登録番号
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事故類型(人身・物件など)
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警察署の届出情報
ただし、証明書自体に過失割合などは記載されていません。
🛡 自動車保険と交通事故証明書の関係
自賠責保険や任意保険の保険金請求において、交通事故証明書はほぼ必須とされています。
● 自賠責保険の場合
自動車損害賠償責任保険(いわゆる自賠責保険)では、保険金請求書類の一つとして明示的に提出が義務付けられています(保険約款による)。
● 任意保険(対人・対物・車両保険など)の場合
事故の相手方や保険会社と示談を進めるうえで、事故の事実が明記された第三者証明として提出を求められるケースが一般的です。
📝 交通事故証明書の取得方法
【1】事故発生後、まずは警察へ届け出
証明書を取得するためには、事故発生時に必ず警察に届け出ておく必要があります。
届け出がなければ、証明書は発行されません。
【2】申請方法
申請先は、**各都道府県の「自動車安全運転センター」**です。
以下のいずれかの方法で申請できます:
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郵送(専用の申請用紙を使用)
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自動車安全運転センターの窓口
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一部の警察署や運転免許試験場での代行受付
【3】手数料と発行までの期間
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発行手数料:1通につき 600円
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交付までの日数:通常は申請後 1週間程度
👥 誰が申請できるの?
交通事故証明書は、以下のような立場の人が申請できます:
申請者の立場 | 申請可能か |
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事故当事者本人 | ○ |
事故当事者の親族 | ○(委任状が必要な場合あり) |
保険会社 | ○(契約者の同意が必要) |
💡 事例で学ぶ:証明書がないとどうなる?
ケース①:保険金が請求できない
例:事故直後に警察に届け出をせず、そのまま相手と示談。
後日、首の痛みで通院し、自賠責保険に請求しようとしたが、交通事故証明書が取れず保険金が受け取れなかった。
このように、事故を警察に届け出なかったことで証明書が発行されず、補償が受けられないというケースは実際に多く発生しています。
⚠ 注意点:必ず「人身事故」として届出を
事故直後は軽いケガに見えても、後から症状が出ることも。
物損事故ではなく「人身事故」として届けておくと、保険請求でのトラブルを回避しやすくなります。
🔍 よくある質問(FAQ)
Q. 事故から日数が経っていても申請できますか?
→ 警察に届け出がされていれば、基本的に事故発生日から5年以内は申請可能です。
Q. オンライン申請はできますか?
→ 現時点では、郵送または窓口申請のみ対応しています。
✅ まとめ|交通事故証明書は保険請求の“カギ”になる書類
交通事故証明書は、事故の事実を公的に証明する極めて重要な書類です。
事故に遭ったらまず警察へ届け出る。
その後、必要に応じて交通事故証明書を取得することで、保険金の請求や示談交渉をスムーズに進めることができます。
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