生命保険や医療保険を検討しているときに出てくる用語のひとつが 「付加限度(ふかげんど)」 です。普段の生活ではあまり耳にしない言葉ですが、保険の仕組みを正しく理解するうえで重要なポイントになります。
この記事では、付加限度の意味や仕組み、注意すべき点を初心者にもわかりやすく解説します。
付加限度とは?
付加限度とは、特約として追加できる保障における金額的な制限のこと をいいます。
例えば、医療保障の特約を付けたいと思っても、いくらでも自由に上乗せできるわけではなく、保険会社ごとに「付加できる上限(付加限度)」が設定されています。
付加限度は次のような条件によって変わる場合があります。
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主契約の保険金額に対する割合
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被保険者の年齢
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職業や健康状態
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保険会社ごとの基準
特約と付加限度の関係
保険契約には 「主契約」 と 「特約」 があります。
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主契約:保険の基本となる契約(例:終身保険、定期保険などの死亡保障)
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特約:主契約に追加して付けられる保障(例:医療保障特約、災害死亡特約など)
特約はあくまで主契約に付随するものなので、主契約が満了や解約となれば、特約も同時に終了します。
👉 このとき「特約の金額をどの程度まで上乗せできるか」を決めるのが付加限度です。
具体例でイメージしてみよう
例えば、定期保険(死亡保険金1,000万円)に医療保障特約を付ける場合を考えてみましょう。
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医療保障特約の付加限度が「主契約の保険金額の50%」とされている場合
→ この場合、医療保障特約として付加できる上限は 500万円 になります。 -
また、年齢や職業によっては付加できる金額が制限されることもあります。
例:高齢者や危険度の高い職業に従事している方は、付加限度が低めに設定されるケースもある。
付加限度に関する注意点
付加限度を理解しておかないと、「思ったより保障が足りなかった」ということになりかねません。以下の点に注意しましょう。
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付加限度は保険会社ごとに異なる
同じ内容の特約でも、会社によって上限額が違うことがあります。 -
主契約の内容に依存する
主契約の保険金額が少ないと、それに比例して特約の付加限度も低くなる場合があります。 -
主契約が終了すると特約も終了する
特約だけを残すことはできないため、長期的な保障を考える際には注意が必要です。
まとめ
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付加限度とは:特約を追加する際の金額的な上限のこと。
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決まり方:主契約の保険金額、年齢、職業、保険会社の基準などによって設定される。
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注意点:保険会社によって異なる、主契約に依存する、主契約が終われば特約も終了する。
保険を選ぶときは、「どのくらい特約を付けられるか(付加限度)」を確認することで、必要な保障が不足しないように準備できます。
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