保険に関する用語の中でよく出てくるのが 「保険料積立金(ほけんりょうつみたてきん)」 です。
一見すると「積立」と混同しやすい言葉ですが、意味は大きく異なります。
この記事では、保険料積立金の仕組みや役割、似ている言葉である「積立」との違いを初心者向けにわかりやすく解説します。
保険料積立金(積立金)とは?
保険料積立金(積立金)とは、保険会社が将来の保険金支払いに備えて積み立てているお金のことをいいます。
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契約者から受け取った保険料の一部が、将来の保険金や給付金に充てられる資金として積み立てられる
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保険会社の財務諸表にも「責任準備金」などとして計上され、健全経営の基盤となっている
つまり、契約者にとっては「万が一のときに保険金がきちんと支払われるための裏付け資金」と考えるとわかりやすいでしょう。
「積立」との違い
似た言葉に 「積立」 がありますが、こちらは契約者が受け取る 配当金の扱い方 に関する仕組みです。
積立の特徴
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保険会社が支払う配当金を、そのまま受け取らずに保険会社に預ける方法
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保険会社が定めた利率で運用される
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満期時や死亡時には、保険金と一緒にまとめて受け取れる
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途中で引き出すことも可能
つまり、保険料積立金は「保険会社が将来の支払いに備えて積むお金」、
積立は「契約者が受け取る配当金を預けて増やす方法」 という違いがあります。
配当金のほかの活用方法
配当金には積立以外にもいくつかの使い道があります。
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買増(かいまし):配当金を一時払いの保険料として使い、保険を買い増して保障額を増やす方法
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相殺:配当金を保険料と相殺し、実際の支払い負担を軽くする方法
契約内容やライフプランに応じて選べるのが特徴です。
具体例でイメージ
例えば、Aさんが生命保険に加入して毎月保険料を支払っているとします。
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保険会社は、その保険料の一部を「保険料積立金」として将来の支払いに備える
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一方で、配当金が発生した場合、Aさんが「積立」を選べば、その配当金は保険会社に預けられ、利息がついて将来まとめて受け取れる
このように、積立金と積立は別の仕組みですが、どちらも契約者の保障や将来の受取額を支える大切な要素です。
まとめ
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保険料積立金(積立金)とは、保険会社が将来の保険金支払いに備えて積み立てる資金のこと。
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積立とは、配当金を保険会社に預けて利息をつけながら将来まとめて受け取る方法。
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契約者の立場では「自分の保険料が将来のために守られている仕組み」と理解しておくと安心。
保険に加入する際は、契約内容だけでなく、こうした仕組みを知っておくとより安心して活用できます。
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