保険に関する会話の中でよく出てくる「保険金」という言葉。
一見すると単純に「保険からもらえるお金」と思われがちですが、実際には生命保険と損害保険で意味が異なり、混同されやすい用語でもあります。
この記事では、保険金の基本的な意味、生命保険と損害保険での違い、保険料との区別、支払われる条件 を初心者の方にもわかりやすく解説します。
保険金とは?
「保険金」とは、保険事故が発生したときに保険会社から契約者や受取人へ支払われるお金のことです。
ただし、保険の種類によってその内容は少しずつ異なります。
生命保険における保険金
生命保険では、以下のようなケースで保険金が支払われます。
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死亡保険金:被保険者が死亡したときに、受取人に支払われるお金
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高度障害保険金:被保険者が高度障害状態になった場合に支払われるお金
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満期保険金:満期まで生存した場合に支払われるお金(終身保険にはなし)
例:
30歳男性が定期保険に加入し、契約期間中に不慮の事故で亡くなった場合 → 受取人(配偶者や子ども)が死亡保険金を受け取ることができます。
損害保険における保険金
損害保険では、事故や災害で発生した損害を補填するために保険金が支払われます。
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自動車保険:事故で車が壊れた場合の修理費用や、相手への賠償費用
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火災保険:火事で住宅が焼失した際の再建費用
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地震保険:地震で建物や家財に損害が出た場合の補填
👉 損害保険の保険金は「実際に被った損害額」が基本となり、生命保険のようにあらかじめ金額が決まっているわけではありません。
保険金と保険料の違い
保険用語でよく混同されるのが「保険金」と「保険料」です。
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保険金:保険事故が起きたときに保険会社から受け取るお金
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保険料:保険契約を維持するために契約者が保険会社へ支払うお金
👉 簡単に言うと、
「支払うのが保険料、受け取るのが保険金」 と覚えると分かりやすいです。
保険金が支払われるまでの流れ
実際に保険金を受け取るには、契約者や受取人が手続きを行う必要があります。
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保険事故の発生(例:死亡、入院、火災など)
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保険会社へ連絡
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必要書類を提出(死亡診断書、事故証明書、修理見積書など)
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保険会社が審査
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保険金の支払い
👉 生命保険は数日~数週間程度、損害保険は事故の規模によっては数か月かかることもあります。
まとめ
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保険金とは、保険事故が発生した際に保険会社から契約者・受取人へ支払われるお金のこと。
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生命保険では「死亡保険金・高度障害保険金・満期保険金」などがある。
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損害保険では実際の損害額を補填するために支払われる。
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「保険料」は契約者が支払うお金、「保険金」は保険会社から受け取るお金、と覚えると理解しやすい。
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