FX(外国為替証拠金取引)を続けていると、
株式市場のニュースで「信用銘柄」「制度信用銘柄」といった言葉を目にすることがあります。
「株の専門用語だから、FXには関係ない」
そう思われがちですが、信用取引の仕組みは為替相場の動きを読むヒントにもなります。
本記事では、信用銘柄・制度信用銘柄の基本から、
FXトレーダーが知っておきたいポイントまで、わかりやすく解説します。
信用銘柄・制度信用銘柄とは?
信用銘柄(制度信用銘柄)とは、
株式の制度信用取引で売買できる銘柄のことを指します。
まず、信用取引には大きく分けて次の2種類があります。
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制度信用取引
-
一般信用取引
このうち、制度信用取引の対象として取引所が認めた銘柄が、
信用銘柄・制度信用銘柄です。
制度信用取引の特徴を押さえておこう
制度信用取引には、以下のような明確なルールがあります。
① 返済期限は最長6ヵ月
制度信用では、
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新規建てから最長 6ヵ月
-
期限内に必ず決済が必要
というルールがあります。
この「期限の存在」は、
期限のないFX取引との大きな違いです。
② 品貸料(逆日歩)は取引所ルールで決まる
制度信用取引では、
-
株式が不足した場合
-
売り方が買い方に支払う調達コスト
として、品貸料(逆日歩)が発生します。
この品貸料は、
-
証券会社ごとに異なるわけではなく
-
取引所の規則に基づいて決定
される点が特徴です。
一般信用取引との違いはここが重要
一般信用取引では、
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返済期限
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品貸料
-
取引できる銘柄
を、証券会社が独自に設定できます。
そのため、
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無期限で保有できる
-
品貸料が高くなることもある
といった特徴があります。
一方、制度信用は、
-
ルールが統一されている
-
市場全体の需給が反映されやすい
という点が、相場分析で重要になります。
制度信用銘柄と貸借銘柄の違い
制度信用銘柄の中でも、さらに次の2種類に分かれます。
制度信用銘柄(買い建てのみ可能)
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信用買いはできる
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信用売り(空売り)は不可
貸借銘柄
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信用買い・信用売りの両方が可能
-
需給が株価に強く影響しやすい
これらの銘柄は、
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上場株式数
-
売買高
-
流動性
など、一定の基準を満たしたものが取引所によって選定されています。
信用銘柄の動きがFXに与える影響とは?
① 株式需給の偏り=リスクセンチメントの変化
制度信用銘柄や貸借銘柄では、
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信用買い残・売り残の増減
-
品貸料の発生
によって、株価が大きく動くことがあります。
こうした動きは、
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投資家のリスク選好・回避姿勢
-
市場全体の心理状態
を映し出し、FX市場にも波及します。
② 日本株市場と円相場の関係
信用取引が活発で、
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株価が上昇
-
投資家心理が強気
な局面では、FXでも
-
円売り(クロス円上昇)
-
高金利通貨買い
が起きやすくなります。
逆に、
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信用買いの解消売り
-
品貸料の急上昇
が見られると、リスクオフの円高につながることもあります。
FX取引での具体的な活用シーン
ケース:信用買い残が急増しているとき
-
株価は上昇しているが過熱感あり
-
制度信用の買い残が膨らんでいる
このような状況では、
-
株式市場の調整に注意
-
クロス円の急落リスクを警戒
といった判断が有効です。
FXでは、
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ポジションサイズを抑える
-
逆指値を浅めに設定する
など、リスク管理を重視しましょう。
FX初心者が知っておきたい注意点
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信用銘柄の情報だけで為替を判断しない
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為替相場は金利・金融政策が最優先
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株式市場の情報は補助的に使う
信用取引は期限とコストがある取引、
FXは期限のない取引という本質的な違いを
常に意識することが大切です。
まとめ|信用銘柄の理解がFXの視野を広げる
信用銘柄・制度信用銘柄とは、
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制度信用取引で売買される銘柄
-
返済期限は最長6ヵ月
-
品貸料は取引所ルールで決まる
という特徴を持っています。
FXトレーダーにとっては、
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株式市場の需給を読む
-
リスクセンチメントを把握する
ための重要な材料です。
為替だけでなく、
株式市場の仕組みを理解することが、FXで一歩先を読む力につながる
と言えるでしょう。
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