全労済とは

全労済(ぜんろうさい)とは?共済の仕組みと保障内容をわかりやすく解説

全労済(ぜんろうさい)は、正式名称を全国労働者共済生活協同組合連合会といい、厚生労働省の認可を受けて共済事業を行う協同組合です。
一般的な保険会社とは異なり、営利を目的とせず、組合員同士が助け合う仕組みで成り立っています。

この記事では、全労済の基本情報や保障内容、利用のメリットを、保険の専門家の視点からわかりやすく解説します。

全労済とは?

全労済は、労働者やその家族をはじめ、幅広い人々が加入できる共済組合です。
「共済(きょうさい)」とは、組合員が掛金を出し合い、万が一のときにその資金から保障を受ける相互扶助の仕組みのことです。

  • 正式名称:全国労働者共済生活協同組合連合会

  • 設立目的:組合員の生活安定と福祉向上

  • 根拠法:消費生活協同組合法

  • 監督官庁:厚生労働省

 

全労済の主な保障内容

全労済では、暮らしのさまざまなリスクに備えるため、6つの分野で共済商品を提供しています。

  1. 遺族保障
    万一のときに遺族へまとまった共済金を支払う。

  2. 医療保障
    病気やケガで入院・手術をしたときの費用をサポート。

  3. 障がい・介護保障
    高度障がいや要介護状態になった場合の生活を支える。

  4. 老後保障
    定年後の生活資金を積み立てて準備。

  5. 住まいの保障
    火災や自然災害による住宅被害を補償。

  6. くるまの補償
    自動車事故による損害や賠償責任に対応。

 

共済と保険の違い

  • 運営主体

    • 共済:協同組合(営利目的でない)

    • 保険:株式会社など営利法人が運営

  • 加入資格
    共済は組合員になる必要がある(全労済は広く加入可能)

  • 仕組み
    共済は掛金と保障内容が比較的シンプルで、保険より割安になる場合もある

 

全労済を利用するメリット

  • 営利目的ではないため、掛金が比較的安い

  • ライフステージに応じた保障を選びやすい

  • 保障内容がシンプルでわかりやすい

 

まとめ

全労済は、「もしも」のときに仲間同士で助け合う共済制度を提供する全国規模の協同組合です。
遺族保障から医療・介護、住まい、くるままで幅広くカバーしており、民間保険と比較して掛金が手頃な点も魅力です。

加入を検討する際は、必要な保障分野と掛金のバランスを考え、自分や家族のライフプランに合ったプランを選ぶことが大切です。

さらに参照してください:

総会(そうかい)とは?保険業界における意味と役割をわかりやすく解説