全国生活協同組合連合会とは

全国生活協同組合連合会(全国生協連)とは?わかりやすく解説

全国生活協同組合連合会(通称:全国生協連)は、昭和46年(1971年)に設立された消費生活協同組合の全国組織です。
厚生労働省の認可を受けて共済事業を運営し、加入者やその家族に万一のことがあった際に共済金の支払いを行っています。

1. 全国生活協同組合連合会の役割

全国生協連は、全国にある各地域の生活協同組合(生協)をつなぎ、共済事業を統一的に運営しています。
生協は「組合員(出資金を払って加入した人)」の生活を守ることを目的に活動しており、共済事業もその一環です。

  • 共済金の支払い
    病気やケガ、死亡などに備える制度として、加入者や遺族へ共済金を支給。

  • 制度の運営・改善
    加入者のニーズや社会情勢に合わせて保障内容を見直し。

  • 全国的な組織連携
    地域生協間の情報共有や制度統一を行う。

 

2. 共済事業とは?

共済事業は、いわゆる相互扶助の仕組みです。
多数の加入者が掛金を出し合い、万一のときにそのお金から給付金を支払う方式で、保険と似ていますが営利目的ではありません。

全国生協連の共済事業例

  • 医療共済(入院・手術などに備える)

  • 生命共済(死亡や高度障害時に備える)

  • こども共済(子どもの病気や事故に備える)

 

3. 加入できる人

全国生協連の共済は、原則として生協の組合員が対象です。
組合員になるには、居住地や勤務先が対象エリアの生協に出資金(数百円〜数千円)を払い、加入手続きを行います。

4. 民間保険との違い

比較項目 全国生協連(共済) 民間保険
運営目的 相互扶助(非営利) 利益追求(営利)
掛金 比較的安い 保険料は商品により幅広い
給付内容 必要最低限の保障が中心 特約やオプションが豊富
加入条件 組合員であること 保険会社ごとの審査あり

5. 具体的な利用例

例1:主婦のAさんが入院し、入院日数に応じて共済金を受け取った。
例2:Bさんが不慮の事故で亡くなり、遺族に生命共済金が支払われた。

まとめ

全国生活協同組合連合会(全国生協連)は、生協の組合員を対象に共済事業を運営する全国組織です。
民間保険に比べて掛金が安く、相互扶助の精神に基づいて運営されているのが特徴です。
医療や生命の保障を手軽に備えたい方にとって、身近で利用しやすい制度といえるでしょう。

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さらに参照してください:

全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)とは?わかりやすく解説