「円建てより利率が高いって聞くけど、リスクは?」
そんな疑問を持つ方に、外貨建ての終身保険をやさしく解説します。
✅ 外貨建ての終身保険とは?
外貨建ての終身保険(外貨建終身保険)とは、保険料の払い込みや保険金の受け取りを日本円ではなく外国通貨で行う終身保険のことです。
通常の終身保険(円建て保険)との違いを整理すると:
項目 | 円建ての終身保険 | 外貨建ての終身保険 |
---|---|---|
通貨 | 日本円 | 米ドル、豪ドル、ユーロなど |
保険料・保険金の受取 | 日本円で決済 | 外貨で決済(円換算時に為替変動の影響) |
予定利率 | 低め | 高めに設定される傾向 |
✅ 外貨建ての終身保険の特徴
1️⃣ 予定利率が高め
円建てより予定利率が高く設定されているケースが多く、長期で運用すると円建てより有利になる可能性があります。
2️⃣ 為替リスクがある
最大のポイントは為替相場の影響を受けること。
契約時より円高になると、外貨ベースでは同じ金額でも円換算での受取額が減ることがあります。
3️⃣ 通貨選択が可能
米ドル建て、豪ドル建て、ユーロ建てなど、複数の通貨から選べる場合もあります。
✅ 具体例でイメージしよう
例:米ドル建て終身保険に1万ドル分加入した場合
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受け取る保険金は「1万ドル」固定
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円安(1ドル=150円)の時に受け取ると:150万円
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円高(1ドル=100円)の時に受け取ると:100万円
つまり、為替の動き次第で円換算額が大きく変わるのです。
✅ メリット・デメリット
メリット | デメリット |
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円建てより予定利率が高い傾向 | 為替リスクを負う |
長期運用でインフレ対策になる可能性 | 為替手数料などコストがかかる |
通貨分散で資産保全を図れる | 外貨管理が必要(わかりにくい場合も) |
✅ どんな人に向いている?
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円だけでなく外貨でも資産を持ちたい
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将来の円安をリスクとして考えている
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長期的な資産形成を考えている
逆に、為替リスクを取りたくない人や為替相場に関心が持てない人には円建て保険が向いています。
✅ こんなシーンで活用例
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子どもの教育資金を外貨でも備えたい
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退職金の一部を外貨で長期運用して資産を分散したい
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将来海外移住や外貨支出を見据えて外貨を確保したい
✅ まとめ:外貨建て終身保険は「利率と為替リスクを天秤にかける保険」
外貨建ての終身保険は、円建て保険より利回りが期待できる一方で、為替相場の変動リスクがあります。
✅ 加入前に確認すべきポイント
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契約通貨の特徴
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為替変動による受取額の変動
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為替手数料などのコスト
「利回りが高いからお得!」と単純に決めずに、リスクもきちんと理解したうえで加入を検討することが大切です。
さらに参照してください:
外貨建ての保険とは?仕組みと特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説