「家財保険(かざいほけん)」は、火災や自然災害、盗難などで家具や家電などの生活用品が被害を受けたときに補償を受けられる保険です。
特に賃貸住宅では「建物」部分を持たないため、借主は家財保険だけを契約するのが一般的です。
この記事では、家財保険の意味、火災保険との関係、加入時のポイントを初心者にもわかりやすく解説します。
家財保険とは?【読み方:かざいほけん】
✅ 定義
家財保険は、火災保険の中で「家具」「家電」「衣類」「什器」など生活に必要な動産を補償する部分を指します。
✅ 火災保険との関係
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火災保険は「建物」と「家財」に分けて契約
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持ち家なら「建物+家財」をまとめて補償
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賃貸なら「家財保険のみ」に加入するのが一般的
家財保険の補償範囲
✅ 主な補償例
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火災・落雷・爆発による焼失・破損
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台風・暴風雨で窓が割れ、家電に雨がかかって故障
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洪水による床上浸水で家具が使えなくなる
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盗難による家財の被害
✅ ポイント
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日常生活に必要な「動産」が対象
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保険金額は契約時に設定(世帯人数や家財評価で決まる)
【具体的なシチュエーション例】
例① 賃貸アパート暮らしの大学生
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火災で部屋が焼失
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パソコン、冷蔵庫、ベッドなどの生活用品が被害
→ 家財保険で買い替え費用を補償
例② 盗難被害
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空き巣に入られてテレビや貴金属を盗まれた
→ 保険金が支払われる(ただし高額品は事前申告が必要なケースあり)
家財保険加入時の注意点
✅ 高額な家財は事前申告を
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高額な貴金属や美術品などは、契約時に保険会社へ申告が必要
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未申告の場合、被害にあっても保険金が出ないことも
✅ 補償金額の設定
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世帯人数や生活スタイルに合わせて適切な金額を設定
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例:一人暮らしなら数百万円、ファミリーなら1,000万円超が目安
✅ 免責金額の有無
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免責(自己負担)金額を設定すると保険料が割安になるプランも
借家人賠償責任の補償も重要
✅ 借家に住む場合のポイント
多くの家財保険には「借家人賠償責任補償」がセットされています。
✅ 補償内容
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借りている部屋で火災を起こし、大家さんに損害を与えた場合
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法律上の賠償責任を負うときの補償
✅ 具体例
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ガスコンロの消し忘れで火災
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タバコの不始末で火が燃え広がる
→ 大家さんの建物修繕費を保険でカバー
火災保険と家財保険の違いまとめ
項目 | 火災保険全体 | 家財保険部分 |
---|---|---|
補償対象 | 建物+家財を分けて契約可能 | 家具・家電など生活用動産を補償 |
加入パターン | 持ち家:建物+家財 | 賃貸:家財保険のみ |
例 | 住宅ローン時に建物補償を必須 | 賃貸入居時の入居条件になることが多い |
まとめ
「家財保険」は、火災保険のうち家具や家電など生活必需品を補償する大切な保険です。
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賃貸住宅では「家財保険のみ」に加入するのが一般的
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高額な貴金属や美術品は事前申告が必要
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借家人賠償責任特約が付いているか確認を
自分の住まいや生活に合った補償内容を選び、いざという時の備えをしっかりと整えましょう。
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