保険契約を結ぶときに必ず決めるのが「保険期間」です。
この保険期間の設定方法には大きく分けて 「年満了契約」 と 「歳満了契約」 の2種類があります。
本記事では、年満了契約の仕組みや特徴、歳満了契約との違いについて、初心者にもわかりやすく解説します。
年満了契約とは?
年満了契約とは、10年・20年といった 契約経過年数を基準に保険期間を設定する契約方法 のことをいいます。
-
例:10年満了契約 → 契約から10年間、保険料を支払う
-
例:20年満了契約 → 契約から20年間、保険料を支払う
契約時に「○年間」という期間をあらかじめ決め、その期間が終了すると保険が満了します。
歳満了契約との違い
年満了契約とよく比較されるのが 歳満了契約 です。
-
年満了契約:保険期間を「経過年数」で決める(例:20年契約)
-
歳満了契約:保険期間を「被保険者の年齢」で決める(例:60歳満了契約 → 60歳まで保険料を支払う)
つまり、基準が「期間」なのか「年齢」なのかで違いが生まれます。
年満了契約のメリット
年満了契約には、次のようなメリットがあります。
-
更新のタイミングがわかりやすい
契約から○年と明確に区切られているため、更新時期を把握しやすい。 -
年齢に左右されない
歳満了契約のように「何歳まで」という設定ではないため、契約時の年齢に関係なく期間が固定される。 -
一定期間に集中して保障を確保できる
住宅ローンの返済期間や子どもの教育費の必要期間など、ライフプランに合わせて活用しやすい。
年満了契約のデメリット・注意点
一方で、デメリットや注意点もあります。
-
満了時の年齢が人によって異なる
同じ20年満了でも、30歳で契約すれば50歳で終了、45歳で契約すれば65歳で終了と、契約開始時の年齢によって保障終了年齢が変わる。 -
高齢期まで保障が続かない可能性
年齢基準ではないため、老後まで保障を持ちたい人には不向きな場合がある。 -
更新が必要になるケースもある
保険商品によっては、自動更新が「年満了契約」に限定されることもあるため、更新後の保険料が高くなる可能性がある。
事例で理解する:年満了契約と歳満了契約の違い
-
35歳で 20年満了契約 に加入した場合 → 55歳で満了
-
35歳で 60歳歳満了契約 に加入した場合 → 60歳で満了
このように、同じ年齢で契約しても、満了するタイミングが異なります。
まとめ
-
年満了契約とは、経過年数を基準に保険期間を設定する方法
-
歳満了契約は、被保険者の年齢を基準に保険期間を設定する方法
-
年満了契約は「期間が明確でわかりやすい」一方で、「高齢期の保障が足りなくなる可能性」もある
保険を選ぶ際は、ライフイベント(住宅ローン・子育て・老後)と保障期間のバランスを考え、年満了契約と歳満了契約のどちらが自分に合うかを検討することが大切です。
さらに参照してください: