所得補償保険とは

所得補償保険とは?ケガや病気で働けなくなったときの“生活の支え”になる保険

病気やケガで長期間働けなくなったとき、もっとも心配なのは 「収入がなくなること」 ではないでしょうか?

そんな万が一のときに頼れるのが 「所得補償保険(しょとくほしょうほけん)」 です。

医療保険や傷害保険では医療費はカバーできても、生活費までは補償されないケースが多いため、特に働き手にとっては心強い存在です。

✅ 所得補償保険とは?

所得補償保険とは、病気やケガで働けなくなった場合に、毎月一定額の保険金を受け取れる保険です。
この保険は、就業不能期間中の生活費の穴埋めを目的としています。

🔹 主な特徴

  • 月額いくら受け取るかを設定できる

  • 保険金は入院していなくても受け取れる(医師の証明があればOK)

  • 自営業やフリーランスでも加入可能

💡【ポイント】
「就業不能保険」や「収入補償保険」と呼ばれることもありますが、基本的な仕組みは同じです。

✅ なぜ所得補償保険が必要なのか?

医療保険では、入院や手術にかかった医療費をカバーできますが、家賃・ローン・食費などの生活費までは補償されません

たとえば、以下のようなケースを考えてみましょう。

▶ 事例:自営業者Aさんの場合

40歳のAさんは自営業でカフェを経営中。ある日、事故で骨折して3ヶ月間働けなくなりました。

  • 医療保険:入院・手術費用として10万円の給付金を受け取った

  • 所得補償保険:月額20万円 × 3ヶ月=60万円を受け取る

Aさんはカフェの収入が止まったため、所得補償保険によって生活費をカバーできました。

✅ 所得補償保険で受け取れる保険金の仕組み

🔸 支払い条件

  • 就業不能状態であること(医師の診断書が必要)

  • 就業不能が一定期間以上継続していること(例:7日以上など)

🔸 給付金の金額と期間

  • 月額は加入時に選択(例:10万~50万円など)

  • 給付期間は最長2年程度が一般的(商品によって異なります)

 

✅ 所得補償保険の注意点

❗ 加入時にチェックすべきポイント

チェック項目 内容
給付条件 何日間の就業不能から給付対象になるか?
待機期間 保険金が出るまでに待つ必要がある期間
給付上限 月額いくらまで?何ヶ月・何年まで支給されるか?
精神疾患は対象か? 一部商品ではうつ病などは対象外

✅ 所得補償保険はこんな人におすすめ

  • 自営業・フリーランスの方(公的保障が少ないため)

  • 家計を支える主たる収入源の方

  • 傷病手当金がもらえない職種の方

  • 貯蓄が少なく、長期の就業不能に備えたい方

 

✅ よくある質問(FAQ)

Q:医療保険と併用できますか?

A:はい、併用できます。医療保険は医療費の補填、所得補償保険は生活費の補填という役割があります。

Q:会社員には不要ですか?

A:会社員でも、傷病手当金では補いきれないケースがあります。生活費を重視する方は検討する価値ありです。

📌 まとめ|収入が止まるリスクに備えるなら「所得補償保険」を検討しよう

病気やケガで働けなくなったとき、医療費よりも深刻なのは生活費の問題です。
「所得補償保険」は、就業不能時に月々の生活資金を確保できる頼もしい保険です。

特に自営業やフリーランスなど、公的な補償が少ない立場の方にとっては、大きな安心材料となります。
保険選びの際には、自分の収入状況や家族構成に合わせて、最適な補償額と給付期間を検討しましょう。

さらに参照してください:

「署名」とは?保険の契約書で見かけるけど、記名との違いは?【やさしく解説】