生命保険に加入していると、「解約したらお金は戻ってくるの?」「失効や解除のときはどうなるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そのときに関係してくるのが 「払戻金(はらいもどしきん)」 です。
この記事では、払戻金の意味や発生するケース、注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
払戻金とは?
払戻金とは、保険契約が「解約」「失効」「解除」された場合に、契約者に返ってくるお金のことをいいます。
別名「返戻金(へんれいきん)」とも呼ばれ、どちらの言葉も同じ意味で使われます。
ポイント
-
契約を続ける限りは受け取れない
-
あくまで「契約を終了したとき」に戻ってくるお金
-
契約の種類や加入年数によって金額は大きく変わる
払戻金が発生する3つのケース
1. 解約したとき
「解約」とは、将来に向けて保険契約をやめることです。
解約手続きをすると契約は消滅し、それ以降の保障はなくなります。
-
契約者の意思で自由に解約できる
-
書類提出などの手続きが必要
-
解約返戻金がある場合は、払戻金として受け取れる
👉 例えば、10年加入していた終身保険を解約した場合、それまで積み立てた解約返戻金が払戻金として戻ってきます。
2. 失効したとき
「失効」とは、保険料の支払いが滞ったことで契約の効力を失うことです。
-
払込猶予期間を過ぎても保険料を支払えない
-
自動振替貸付制度も利用できない
-
この場合も解約返戻金があれば払戻金として戻る
👉 例えば、3か月保険料を滞納し、そのまま支払いができなかった場合、契約は失効します。その時点の解約返戻金が払戻金です。
3. 解除されたとき
「解除」とは、保険契約を初めからなかったことにすることです。
-
契約者または保険会社の申し出によって成立
-
告知義務違反などで保険会社が契約を解除するケースもある
-
この場合も払戻金が発生することがある
払戻金の注意点
-
必ずしも多額になるわけではない
契約から間もない解約では、払戻金がほとんどない、またはゼロの場合もあります。 -
保障は完全になくなる
払戻金を受け取ると同時に契約が消滅するため、死亡保障や医療保障はなくなります。 -
解約のタイミングが重要
長期で契約を続けたほうが払戻金は増える傾向があります。
特に終身保険では、解約時期によって戻る金額が大きく異なります。
まとめ
-
払戻金(返戻金)とは、解約・失効・解除のときに返ってくるお金のこと
-
解約=契約者の意思、失効=保険料未払い、解除=契約を初めからなかったことにする制度
-
払戻金を受け取ると保障はなくなるので注意
👉 払戻金を受け取るかどうかは、将来の保障とのバランスをよく考えて判断することが大切です。
さらに参照してください: