FX取引を始めると、*Bid(売値)やAsk(買値)といった価格表示を毎日のように目にします。
その背景にある考え方が、株式市場でも使われている気配値(けはいね)です。
気配値を理解すると、
「なぜこの価格で約定しないのか」
「今は買いと売りのどちらが強いのか」
といった相場の状況が、より立体的に見えてきます。
気配値とは何か?
気配値とは、市場参加者が「この価格なら買いたい」「この価格なら売りたい」と考えて出している指値注文の価格のことです。
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買い気配値:買い注文の中で最も高い価格
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売り気配値:売り注文の中で最も安い価格
たとえば、
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買い注文の最高値:1,000円
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売り注文の最安値:1,010円
この場合、
買い気配値は1,000円、売り気配値は1,010円となります。
この2つの価格が一致しない限り、取引は成立しません。
買い気配・売り気配とは?
注文の偏りによって、次のような状態が生まれます。
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買い気配:買い注文はあるが、売り注文が出ていない状態
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売り気配(ヤリ気配):売り注文はあるが、買い注文が出ていない状態
これは「一方に注文が集中している」ことを意味し、
相場が動き出す前兆として注目されることもあります。
FXにおける気配値=BidとAskの考え方
FXでは、株式市場のように板情報として気配値を見る機会は少ないですが、
Bid(売値)とAsk(買値)が、実質的に気配値の役割を果たしています。
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Ask(買値)= 売り気配値
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Bid(売値)= 買い気配値
この2つの差がスプレッドです。
スプレッドが広がっているときは、
「買いたい人と売りたい人の価格差が大きい=気配が合っていない」
という状態だと考えると理解しやすくなります。
具体例で見る気配値のイメージ
以下のような注文状況を考えてみましょう。
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450円:売り注文 500株
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470円:売り注文 1,000株
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440円:買い注文 500株
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430円:買い注文 1,000株
この場合、
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売り気配値:450円(最も安い売り注文)
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買い気配値:440円(最も高い買い注文)
となり、価格が折り合っていないため、取引は成立しません。
FXでも同様に、
「今すぐ約定する価格」と「指値で待つ価格」の違いを意識することが重要です。
気配値を見るメリット(FXトレーダー目線)
気配値の考え方を理解すると、FX取引では次のようなメリットがあります。
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成行注文と指値注文の使い分けが上手くなる
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スプレッドが広がる理由を理解できる
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流動性が低い時間帯を避けやすくなる
特に、早朝や重要指標発表前後は、
気配が薄くなり、スプレッドが急拡大することがあります。
注意点|気配値だけで判断しない
気配値は便利な情報ですが、それだけで売買判断をするのは危険です。
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突発的なニュース
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経済指標の発表
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要人発言
などによって、一瞬で気配が変化することもあります。
FXでは、
気配(価格の状況)+相場環境+リスク管理
をセットで考えることが重要です。
まとめ|気配値を理解するとFXの価格が見えてくる
気配値とは、
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市場参加者の「買いたい・売りたい」価格の集合
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FXではBid・Askとして常に反映されている
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スプレッドや約定の仕組みを理解する土台
となる考え方です。
FX初心者の方ほど、
「なぜこの価格なのか?」
を理解することで、無駄なエントリーや想定外の損失を減らせます。
まずは、価格の裏側にある気配を意識することから始めてみてください。
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