「裏書(うらがき)」は、金融や保険の世界でよく使われる専門用語のひとつです。
特に手形や小切手、保険証券などの重要書類に関連して登場します。
この記事では、裏書の意味、手形・小切手における使い方、保険契約におけるケース、具体例や注意点を初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 裏書とは?
「裏書(うらがき)」とは、手形や小切手などの指図証券を譲渡する際に、権利者が証券の裏面に必要事項を書き、署名して相手に渡すことをいいます。
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権利の譲渡を正式に証明する方法
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証券の「裏面」に記載することが名前の由来
📌 手形・小切手の裏書とは?
ビジネスシーンで特によく登場するのが手形や小切手の裏書です。
✅ 例
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A社がB社から手形を受け取る
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A社がその手形をC社に支払いの代わりに渡す
→ A社は手形の裏面に譲渡先(C社)を指定し、署名・捺印
これにより、支払い請求権がA社からC社へ正式に移るわけです。
✅ 保険契約における「裏書」とは?
保険の世界でも「裏書」という言葉が使われますが、意味や使い方が少し異なります。
🔹 保険証券の裏書
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保険契約を結んだあと、契約内容に一定の変更があった場合に行われる
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契約者が保険会社に申し出て、承認を得たうえで、保険証券の裏面などにその変更内容が記載(裏書)される
📌 保険の裏書の具体例
✅ 住所変更
→ 引越しをしたので、保険証券に新しい住所を裏書
✅ 受取人の変更
→ 生命保険で受取人を配偶者から子どもに変更し、その内容を裏書
✅ 契約条件の特約変更
→ 新たな特約を付加した場合、裏書で証券に明記
✅ 保険の裏書の役割
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契約内容の変更を公式に記録し、証拠化する
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後日のトラブル防止
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保険会社と契約者の間での合意を明確に示す
✅ 裏書を行う際の注意点
✅ 保険会社の承認が必要
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契約者の一存で勝手に書き込むことはできない
✅ 保険証券を大切に保管
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裏書は正式な契約内容の証明になる
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紛失や破損を避ける
✅ 証券再発行時にも反映
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証券を再発行する際は裏書情報もきちんと移す必要がある
✅ まとめ
「裏書(うらがき)」とは、手形・小切手などの権利を譲渡する際に行う正式な記載・署名行為を指します。
保険契約でも、契約内容の変更などを証券に記録するために「裏書」という仕組みが活用されています。
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手形・小切手の譲渡:裏書で請求権を移転
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保険証券:契約変更を正式に記録
保険契約を長く持つ場合は、引越しや受取人変更などで裏書が必要になるケースがあるため、保険会社への連絡・手続きを忘れないようにしましょう。
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