「車両保険に入りたいけど、保険料が高くて迷っている…」
そんな方に検討してほしいのが、**「車対車+A特約(くるまたいくるまぷらすえーとくやく)」**です。
この特約を使えば、必要な補償だけに絞って保険料を抑えることが可能です。
本記事では、「車対車+A特約」の基本的な意味から、補償内容、メリット・デメリット、適している人の特徴までわかりやすく解説します。
🚗 車対車+A特約とは?|車両危険限定担保特約の通称
「車対車+A特約」とは、車両保険の補償範囲を限定する特約のことで、**正式名称は「車両危険限定担保特約」**です。
この特約を付けることで、以下のような事故や被害に絞って補償を受けられるようになります。
補償される主なケース
補償される内容 | 具体例 |
---|---|
他人の車との衝突・接触事故 | 信号待ち中に後続車に追突された場合など |
台風・洪水・火災・落書きなどの災害や悪意ある行為 | 駐車中に台風で物が飛来し車が破損した場合など |
盗難やいたずらによる損害 | 車が盗まれた、ボディにキズを付けられた等 |
「+A」の「A」は**Accident(アクシデント)**の略で、走行中の事故以外の不測の事態を意味しています。
🔄 一般型との違いは?
「車対車+A特約」は、車両保険の「一般型(フルカバー)」と比べて補償範囲が狭くなっています。
以下の表で違いを比較してみましょう。
補償範囲 | 一般型 | 車対車+A特約 |
---|---|---|
単独事故(電柱に衝突など) | ○ | × |
当て逃げ | ○ | ×(加害車両が特定されないと補償対象外) |
他車との衝突 | ○ | ○ |
火災・台風・盗難 | ○ | ○ |
車両保険料 | 高め | 安め |
保険料が安い分、カバーされないリスクもある点には注意が必要です。
🧑🔧 実際のシチュエーション例
❶ 補償されるケース
-
赤信号で停車中に追突されてバンパーが破損 → 〇補償あり
-
自宅駐車場に停めていた車が盗まれた → 〇補償あり
-
台風で木が倒れ、ボンネットに被害 → 〇補償あり
❷ 補償されないケース
-
雨の日にスリップし、ガードレールに単独衝突 → ×補償対象外
-
狭い道で壁に擦ってしまった → ×補償対象外
-
駐車中に当て逃げされたが、加害者が不明 → ×補償対象外
💡 メリット・デメリットまとめ
メリット
-
✅ 保険料が安くなる(一般型と比べて2〜3割程度の節約も)
-
✅ 火災・盗難・台風などもカバーできる
-
✅ 対車事故中心のリスクに備えられる
デメリット
-
⚠ 単独事故は補償されない
-
⚠ 当て逃げ時に加害者が特定されないと対象外になる
-
⚠ 自損事故の多い人には不向き
🚙 どんな人におすすめ?
「車対車+A特約」は以下のような方におすすめです。
-
運転に慣れていて、自損事故の心配が少ない方
-
車両保険は必要だけど、なるべく保険料を抑えたい方
-
通勤や通学で比較的安全な道路を使っている方
逆に、初心者ドライバーや細い道を頻繁に通る方、自損事故の経験がある方には一般型の車両保険のほうが安心です。
✅ まとめ|「車対車+A特約」で賢く保険料を節約しよう
「車対車+A特約」は、車両保険の必要最低限のリスクに絞って備えたい方にぴったりの特約です。
補償範囲をよく理解した上で、自分の運転スタイルや車の利用環境に合っているかを見極めましょう。
保険料を抑えつつも、盗難や災害といった万一のアクシデントに備えられるバランスの取れた選択肢として、賢く活用したいですね。
さらに参照してください:
車両入替(車の入れ替え)とは?買い替え時に絶対に忘れてはいけない保険の手続き