「運搬費用保険金」という言葉を、自動車保険のパンフレットやウェブサイトで見かけたことはありませんか?
事故や故障のときに意外と高額になりがちなレッカー費用などをカバーしてくれる大事な補償のひとつです。
ここでは、運搬費用保険金とは何か、その仕組みや注意点、具体例を交えて初心者にもわかりやすく解説します。
✅ 運搬費用保険金とは?
**運搬費用保険金(うんぱんひようほけんきん)**とは、自動車が事故や故障で動かなくなったときに、最寄りの修理工場などにレッカー車で運ぶ費用をカバーする保険金です。
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「搬送費用保険金」と呼ばれることもあります。
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保険会社が提案する「事故・故障付随費用特約」に含まれる補償のひとつです。
✅ ポイント
事故や故障で車が走れなくなったとき、「運ぶだけ」で数万円かかることも珍しくありません。
そんな費用負担を軽減するのが運搬費用保険金です。
✅ どんなシーンで役立つ?
以下のようなトラブル時に役立ちます。
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エンジン故障で自走不能になった
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事故でタイヤや足回りが破損して動かせない
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バッテリー上がりなどで遠方からレッカーが必要
例えば、旅行先の山道で車が動かなくなった場合、現場から修理工場までのレッカー費用が数万円以上になることもあります。
運搬費用保険金をつけていれば、そうした費用を気にせずにレッカーを呼ぶことができます。
✅ 「事故・故障付随費用特約」とは?
運搬費用保険金は、保険会社が提供する「事故・故障付随費用特約」に含まれる補償のひとつです。
この特約は、事故や故障で車が動かなくなった場合や、搭乗中の事故で入院・死亡した場合に発生するさまざまな費用をサポートします。
✅ 事故・故障付随費用特約でカバーされる主な保険金
運搬費用保険金以外にも、以下のような補償があります。
◯ 臨時宿泊費用保険金
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事故や故障でその日の帰宅が難しくなった場合、宿泊費を補償
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旅行先や夜間の事故でホテル代が必要になったときに安心
◯ 臨時帰宅費用保険金
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事故現場から自宅への交通費を補償
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例えば新幹線やタクシーで帰る費用がカバーされる
◯ 引取費用保険金
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修理が終わった自動車を工場から引き取るための交通費を補償
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遠方で修理した場合の移動負担を軽減
◯ キャンセル費用保険金
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旅行やコンサートなどを事故でキャンセルした場合のキャンセル料を補償
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予定が中止になった際の経済的負担を抑える
✅ 保険料は高くなるの?
「事故・故障付随費用特約」をつけると、基本的な自動車保険より保険料はやや高くなります。
ただし、実際に事故や故障を経験した人は「つけておいて本当に助かった」と感じる補償の代表格です。
✅ 例
年間数千円程度の保険料追加で、万が一のレッカー費用(数万円〜10万円超)をカバーできることも。
✅ こんな人におすすめ
✅ 車で旅行や遠出をよくする
✅ 長距離通勤をしている
✅ 古めの車を使っている
✅ 事故や故障時の出費を抑えたい
日常的に短距離しか運転しない人でも、いざというときにレッカー費用が高額になるケースは少なくありません。
「安心を買う」という意味で、多くの人に検討してほしい特約です。
✅ まとめ
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運搬費用保険金とは
→ 事故や故障で走行不能になった車を修理工場までレッカー搬送する費用を補償 -
事故・故障付随費用特約に含まれる補償
→ 運搬費用保険金、臨時宿泊費用、臨時帰宅費用、引取費用、キャンセル費用など -
メリット
→ 予想外の高額出費を抑え、安心してドライブできる -
注意点
→ 保険料は少し上がるが、トラブル時の負担軽減を考えればコストパフォーマンス良好
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